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『「学力」の経済学』という本を読んだんですけど、コレ、凄く面白い!
教育や子育てに関するデータに基づいた教育論本なので、個人の感情や子育て論が全くなくて、ある意味新鮮でした。
まぁ、そのデータが我が子に当てはまるかどうかという問題はあるけれど、客観的で効率的な教育法が分かるだけでもこの本を読む価値はありますな。
特に子育てママが参考にしたいのが、第2章「子どもを”ご褒美”で釣ってはいけないのか?」と、第3章「”勉強”は本当にそんなに大切なのか?」です。
子どもを”ご褒美”で釣ってはいけないのか?
結論だけまとめるとこんな感じです。
今勉強するように仕向けるためにご褒美で釣るのはOK。
ただ、テストの結果などのアウトプットにご褒美をあげるよりも、本を読むなどのインプットにご褒美をあげる方が良い。
その際のご褒美は、幼い子はトロフィーなどお金以外のものを、中高生以上にはお金の方が効果的。
我が息子の場合は、小学1年生という幼子だけどトロフィーとお金なら、圧倒的にお金の方を喜びますね。まぁ、そこら辺は各家庭でアレンジしていけばいいのではないかな?と思います。
子どもは褒めて育てるべきなのか?
これも第2章の中の1つの項目でした。
これは意外や意外に、「むやみやたらに子どもをほめると、実力を伴わないナルシストを育てることになりかねません。」と書かれていました。
子どものもともとの能力(=頭のよさ)をほめると、子どもたちは意欲を失い、成績が低下するんだそうな!!
じゃあどうすればいいのか?というと、「努力の過程をほめる」。これは普通の育児本でもよく言われていることですね。ただ、間違えた褒め方をすると成績が低下する、というのは初耳でした。
テレビやゲームは子どもに悪影響を及ぼすのか?
これも第2章の中の1つの項目。
結論は、1日1時間程度のテレビやゲームなら無問題だけど、2時間以上だと学習時間などへの負の影響が大きくなる。これも、何かで読んだことがあるな。
1時間テレビやゲームをやめさせても、男子は最大1.86分、女子は最ファイ2.70分学習時間が増加するにすぎないんだそうな。
まぁ、これは息子を見ていると分かる。
息子は2時間以上テレビを見るタイプだけど、一応2時間を超えそうな時には「そろそろテレビを消してね」と声かけはします。ただ、テレビを見なくても勉強なんてしませんからね。
最近は、宿題と家庭学習ノート(2ページ)とランドセルの準備はスムーズにやってくれるけれど、それ以上の勉強は今のところやる気はなさそうです。
後は、逆立ちをしたり、ベイブレードなどのオモチャで遊んだり、逆立ちをしたり、何かを書いたり、逆立ちをしたり、逆立ちをしたり・・・なんか、逆立ちばっかりしていますorz
友達が与える影響は大きい
これも第2章の中の1つの項目。
学力の高い友達の中にいると、自分の学力にもプラスの影響があるけれど、学力の高い友達と一緒にいさえすれば自分の子供にもプラスの影響があるだろうと思うのは間違い。
ということは、自分の子供よりもちょっと優秀な友達と付き合うのがプラスになるのかな。
その反面、「たった1人の問題児の存在が、学級全体の学力に負の因果効果を与える」という恐ろしいことも書かれてありました。
その場合は、サクッと引っ越して環境を変えるのがいいそうな。
”勉強”は本当にそんなに大切なのか?
第3章は第2章に比べると、ボリュームが少ないものの、興味深い内容でした。
子供が未就学児の頃に教育費を投じるのが最も効率がいい、というのはよく聞く話ですよね(ペリー幼稚園プログラム)。
このペリー幼稚園プログラムによると、就学前の勉強の優位性は8歳でなくなるんだそうです。その代わり、非認知能力が人生を成功に導くうえで重要とのこと。
特に重要な非認知能力が「自制心」と「やり抜く力」。
ということで、幼少期は机に向かう勉強よりも、もっと大事なことがありますよ、ってことなんですかね。
知っておいて損はない内容が目白押し
詳しい内容は『「学力」の経済学』を一読していただければ、と思いますが、「”少人数学級”には効果があるのか?」とか「”いい先生”とはどんな先生なのか?」という興味深い内容も書かれています。
※1番ウケたのが「原因は分からないけど、女子の方が男子より学力が高い」とハッキリ書かれていたこと。これは実生活の中でヒシヒシと感じる部分です。
この本を読んでいると、日本は教育に関してはまだまだ迷走しているんだな、という現実も分かります。色々な意味で面白い。
マンガバージョンもあるようだ。
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